NEWS

  • 2018年10月 VR落語チーム制作発足
  • 2018年12月 VR開発スタート
  • 2022年1月 公式サイトOPEN

STORY

MAIN

江戸の微かな記憶落語に夢の花を咲かせる

遠い江戸から時空を越えて現代の東京へタイムワープをした少年。微かな記憶に残る江戸の匂い。新しい世界で、彼は過去を隠しひとりの青年へと成長する。そこで出会ったのは「落語」。寄席に入ると幼い日々を思い出す。あの日の笑い声、行き交う道の埃の匂い。人々が笑い、一夜の夢をそこで過ごす。いつも見ていた。大人たちの真似をして遊んでいた。 「僕は、この花を匂いを知っている。これは一夜の夢の花、落語。」 青年は 現代に残る江戸の文化に触れ、消えそうな記憶をもう一度紡ぎ直すことにした。言葉の花で、あの日の匂いをよみがえらせる。誰にも言えなかった江戸の記憶。寄席の中で彼は夢を見る。 「僕はもう一度、ここで江戸を生きる。」 青年の名前は暁月 黎(アカツキ レイ) 。江戸生まれ、令和を生きる噺家。 これは繊細で優しく真っ直ぐな志をもった青年噺家の成長期である。

CHARACTER

REI

新しい世界の夜明けを祈り「黎明」と言う言葉から「黎(レイ)」と名付けらる。
大学3年生。真面目で普段はとても静かでおとなしい。
幼い頃、猫のハチと一緒に江戸時代からタイムワープした過去を持つ。
保護されたのち、現在の育ての家族(暁月家)にハチと共に引き取られ、愛情深く大切に育てられた。
タイムワープの話をしても周りから理解されないと気付き「幼い頃の記憶がない」ふりをするように。
それがきっかけとなりやや物静かでシャイな性格になった。
ある時、江戸時代に見ていた落語が現代にもあると知り寄席へ。
寄席の中の匂いや風、人々の笑い声で、隠し続けていた記憶が鮮やかによみがえった。
落語をしている時だけは心が自由に江戸へ還ると気付き、噺家の道へ。
かすかに残る江戸の記憶から、夢のような一刻を言葉で紡ぐ噺家になりたいと修業に励んでいる。

STAFF

STAFF

今後、活動を通してSTAFFを発表していきます。

SYSTEM

VR落語 待宵亭はスマートフォンで落語を楽しむ架空の寄席です。主人公の暁黎明(レイ)は3Dモデリングされた「落語を演じることに特化した」Vtuber。VR化した噺家キャラクターたちの落語を専用アプリで楽しむサービスです。

システム_1

家の中が小さな寄席になる

私たちのVR落語は心地よく配信を楽しむため専用の試聴アプリを開発中です。配信される動画をダウンロードでき、家でのんびり小さな寄席を楽しむ事ができます。2020年、世界はステイホームが続きました。そんな中、あるアートディレクターの方が卓上で小さな寄席を作って落語を楽しんでいることがTwitterで話題になりました。今回、そのアイディアや技術をご本人にご協力していただき「落語をするVtuberが暮らしの一部分になる」表現をみんなで考えました。

システム_3

私たちは机の上に小さな寄席を作ります。専用スタンド、ミニ座布団、めくり台(現在キットを開発中)をセッティング。その上にスマートフォンを置き、アプリを起動。『寄席モード』を選ぶとキャラクターたちが落語をはじめます。

システム_2

落語には季節や行事にまつわる噺がたくさんあり、日本の四季を笑いと共に楽しむ事ができます。家でたのしめるため、春は串団子を用意してサクラの噺を聞きいながら食べたり、夏は西瓜を食べながら怪談を楽しむなど、落語を自分のペースで楽しめます。 またVtuber用のモデリングされた3Dデータを収録したことで、『動画モード』に切り替えると、キャラクターのアップや引きのカメラワークで表情や仕草を画面いっぱいに楽しめるモードも用意しています。実際の落語ではなかなか見ることのできない、後ろや上、斜め横からのカメラワークでさらなる落語の面白さや趣深さを感じる事ができます。 将来的には他言語のテロップを表示する機能の追加なども検討しています。

楽しみながら落語文化に触れる機会を

私たちは落語を初めて見る方にも楽しんでいただけるように、楽しみ方や落語の文化をSNSで配信していきます。季節を感じる落語はとても素敵な文化がたくさんあります。 噺をみて笑いながら落語を知り、いつかはぜひみなさまに本物の寄席へ遊びにいってもらいたい。現実にある寄席と小さな卓上のVR寄席を行ったり来たりすることで、落語そのものを大好きになってもらえたらとこのプロジェクトを始めました。落語との接点をひとつ世界に増やしたい、そんな願いがあります。 Twitterでは最新情報を、Instagramでは小さな動画の配信を予定しています。ぜひフォローをお願いいたします。今後開発が進んだら、お客さまの声から検討して活動の舞台を広げていきます。

Vtuberとして寄席に出たい夢がある

私たちのプロジェクトには夢があります。それはいつか卓上の小さな寄席を飛び出して、本物の寄席に呼んでいただくこと。VRの技術は日々世界中で進化しています。 薄型のモニタ、持ち運べる小さくなった機材。いつか寄席にひとりの噺家として呼ばれる。そして、そこでみなさまと噺家のひとりとして寄席で会いたい。キャラクターのレイくんを等身大の人間のサイズにして他の噺家さんと一緒に寄席に出るのが夢です。 江戸からきたレイ君が令和の寄席で落語をする。いつかその日が来るまで、私たちはチカラを合わせて新しい技術の開発を進めていきます。

制作チームよりご挨拶

VR落語発起人の真倉うさぎです。小さな頃、祖父の書斎で落語のカセットテープを聞くのが大好きでした。不思議なリズムと言葉。しゃがれた声で面白おかしく話す物語は、まだ落語というものを知らない小さな私にとって昔話のひとつだと思っていました。 私が育った街には「寄席」というものがなく、落語はテレビでみるものでした。十代後半、東京へ引っ越してきたとき、「そういえばおじいちゃんと聞いていた落語の寄席がこの街にはあるなぁ」と思い出し、新宿の末広亭へ行きました。木造の美しい建物。その中へ入ると、どっと笑い声がこだます。全身の細胞が沸き立ったのを今でも覚えています。 それから落語を見に行くのが私の趣味になりました。なんとなくそのころから、いつか落語のプロダクトを作ってみたいと夢をみるようになりました。 「寄席で見る落語って面白いんだよ。」「なにかみんなで落語の楽しさを伝えるものが作れたらいいなぁ。」そんな思いを夜な夜な語っていたら、色々な職種のスペシャリストの仲間たちが賛同してくれ、ノースポンサーで技術をギフトしあって開発するという不思議なチームができました。わたしたちの特技とアイディアが組み合わさってできたもの。それがこのVR落語です。また、私たちだけでは開発できなかった部分は企業の方たちや外部の協力クリエイターのみなさまがサポートしてくださり、こうしてレイ君が動く所まで作る事ができました。実績はないけど夢があった私たちを信じて協力してくださった多くの方に感謝いたします。 このプロジェクトの面白さは「リーダーがいないこと」です。私の夢から始まったのでプロデューサーを 名乗らせていただいてはおりますが、あくまでみんなの意見をまとめたりアイディアを出すメンバーのひとりであり、リーダーではありません。参加してくれたメンバーは何かの専門職で、それぞれが決定権を持って一斉に分業で作業しています。ちょっとかわったカタチで開発しているVtuberであり、VR技術開発チームです。 私たちの目標は「落語を演じることに特化した」Vtuberをつくること。落語の表現は表情や仕草がたいへん繊細で重要であり、そこをどういう技術で補うことでより分かりやすく美しく表現できるかを日々検証しています。オリジナルソフトを開発したり、美しい正座のプロポーションなど、あえて特化させ開発することで面白いノウハウがたまってきました。みんなで創意工夫を楽しんでいます。 長く続くものにはかならず理由があるといいます。たくさんのひとのチカラで守られ受け継がれてきた落語。江戸から令和まで少しずつカタチは変えながら、今日も何処かで誰かが座布団の上で噺をし、それを見て聞いて誰かが笑っています。 家の中から落語を楽しむ小さな小さな寄席。落語を好きになってもらえたら、興味をもってもらえたら、ぜひ本物の寄席へ。どこかですれ違う未来の私たちの友人のみなさまへ。ぜひ一緒に落語を楽しみましょう。